【商探訪】成功企業の“ヒミツ”を知ろう! 第1回:JR大津駅に「スタバ」がやってきた

ゆうゆうかんでは、商業者の方向けに専門家の方々から商業・産業にまつわるさまざまな事例を紹介していただくセミナーを企画しています。今回はブログセミナー形式で、中小企業診断士の 田内孝宜氏 にスターバックスを事例とした成功企業の秘密をご紹介いただく企画をお送りいたします。


 今回から3回にわたり、「成功企業の“ヒミツ”を知ろう」と題し、記事を掲載します。

 私は田内孝宜(たうちたかのぶ)と申します。草津市出身で、現在、「テニスコーチ」兼「中小企業診断士」という二足の草鞋を履きながら、地域の皆さまの「喜び」「ご活躍」のお手伝いをしています。

図1 自己紹介
 

 ナカマチの商店街で道ゆく方の声に耳を傾けていると、「最近、大津駅にスタバ(スターバックス)ができましたね」、「あぁ、先日、行ってきましたよ」なんていう言葉が聞こえてきました。
 皆さんはすでに行かれましたか?
 いま、JR大津駅のスタバが人気なのはなぜでしょうか?

 一緒に考えてみましょう。

《スタバの概要》
 スタバ創業以来の歴史を簡単に示します。

図2 スタバ創業以来の歴史の概要
年 代
概 要
1971年
●創業

・ワシントン州シアトルのパイク・プレイス・マーケットにスターバックス コーヒー1号店がオープンする。パイク・プレイス・マーケットは、シアトルで暮らす人々のための市場として古くから親しまれていた。


1982年
1984年
●カフェスタイルの確立

・シアトルで名のあるレストランやエスプレッソバーに、コーヒーの提供を始める。シアトルの繁華街に当時新しくできた店舗でコーヒーバーのコンセプトを試験的に実施、大成功を収める


1995年
●日本進出

・東京・銀座に第1号店「銀座松屋通り店」をオープンする。スターバックス コーヒーの店舗としては、北米以外の新市場における初の店舗となる。


2016年
●JR大津駅に開店 全国で1,299店舗目の開店


出典:「スターバックスジャパンHP」および「おおつうしんHP」(一部改変)



《スタバの特長》
 スタバの特長、と聞いて、皆さまはどんなイメージをお持ちになりますか?
 スタバの特長を語る際、よく挙げられるポイントの一つが「サードプレイス」です。

 サードプレイスとは、「自宅」と「職場・学校」以外に存在する「ホッとできる(価値のある)第3の場」であると言われています。ただ単に「コーヒーを飲む」という行為だけでなく、そこでお客さまがどのように過ごすのかということまで踏み込んだサービスの提供を、スタバは行なっています。

 スターバックスのホームページには、以下のように記されています。


お客様にとっての"The Only One"として愛されるために、 私たちは一杯のコーヒーを通じて、 地域のお客様一人ひとりと丁寧に向き合います。

「人々の心を豊かで活力あるものにするために-ひとりのお客様、一杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから」- それが私たち、スターバックスのミッションです。 1996年8月に東京・銀座に日本1号店がオープンしてから17年。スターバックスはお客様の「サードプレイス」として親しまれ、2013年にはおかげさまで国内1,000店を超える店舗数に達しました。

これからもお客様に愛される"The Only One"なブランドとして成長を続けるために、私たちは一杯のコーヒーを通じて地域のお客様一人ひとりと丁寧に向き合う姿勢を大切にしていきたいと思っています。

「1,000の店舗、1,000の個性」。立地や地域環境、お客様のライフスタイルも異なるそれぞれの店舗がのびやかに個性を発揮し、一人ひとりのパートナー(従業員)が温かなホスピタリティでお客様をお迎えする……そんな日常から生まれる小さなつながりを積み重ねていくことを、スターバックスは目指しています。

(以上、斜字部分は引用)





 上記をご覧になって、どのような印象をお持ちになりましたか?

 皆さまの中には「サードプレイスなんて前からあったよ」「元々喫茶店がそういう役割を果たしていた」というお考えの方もいらっしゃると思います。
 喫茶店にもともとサードプレイスとしての役割があったという点については私も同感です。ただし、それは一部の(限られた)顧客にとってのサードプレイスではないでしょうか。
つまり、一般的な学生や主婦層が従来の喫茶店をサードプレイスとして認知し、第三の自分の場所として利用していたとは考え難いと思っています。

 スタバが受け入れられ、全国で1,000店舗を構えるまで拡大した理由の一つとして、一部の人のサードプレイスであった場所を、スタバが、全員ではないにしても、より多くの人に開放した点にあると思います。

 そして、サードプレイスとしての機能を果たすためにインテリアへの拘り、従業員教育の充実などさまざまな取り組みをされているのだと思います。


 サードプレイスとしての機能を発揮するという意気込みを、前頁に記載した「1,000の店舗、1,000の個性」という言葉がよく表現していると思います。


 次回は、この点を更に深掘りしていきたいと思います。


(第1回 終了)



今回の記事はいかがでしたか? 次回は3月10日アップ予定です。ご意見は下記コメント欄からお寄せください。


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